こんにちは!どらじです。
今回は、スライド作成に関する本である『レジデントのためのスライドのポイント―伝えるためのプレゼンスキル』についてレビューしてみました。
- 学会に出すスライドを作ったんだけど、もう少しブラッシュアップしたいな…
- スライド作っていてよくわからないとこがあるな…
- 一度スライド作成について勉強してみたいな…
と感じている、特に若手の先生方におすすめできる本だと思います。
各ページはたくさんの図と少なめの文章で構成されており、非常に読みやすいです。さすがデザインの本。
どんな疑問が解決できるか?
前半はスライドやグラフをみやすくするテクニックが主に書いてあります。
- スライドを見やすくするための図形・線の設定
- グラフを見やすくするための軸や目盛り線、数値、凡例の見せ方
- 学会発表に向いている字体
- 全ての学会に対応可能な字体
- Word/Powerpointに登録されている字体についての様々な知識
- 文字の大きさ、強調方法
- パワーポイントの文章の見やすい行間設定
などなど、少しの工夫でスライドが見やすくなる技術が盛り込まれています。
後半は一転して、主にスライド作成~学会発表~論文化までの各プロセスについて、抄録作成前の文献集めの段階から筆者のアドバイスが書いてあります。
また、スライドや論文を書いているときに時々迷う
- 英語のカッコってスペースどうやって空けるのが正しいんだっけ…?
- 数値と単位とか%の間ってどうするだっけ….?
というような記述に関する細かい決まりについての疑問に対する答えも書かれているため、非常に勉強になります。
どういう使い方がおすすめか?
僕が一番おすすめする使い方は、既に学会に提出するスライドが出来上がった状態で、本書を見ながら少しずつ修正を加えていく方法です。
おそらく今まで触ったことのないボタンに色々触ることができるので、楽しめると思います。
また実際に手を動かしながら効果を実感すると、記憶にも残りやすいと思います。
また、特に学会発表の予定が無い先生方でも、自分が使えそうだと思ったところに付箋をつけておいて、次にスライドを作成するときにそれをチェックするような使い方でもいいと思います。
スライドの作成の細部まで上級医から指導してもらえる先生は、なかなかいないのではないかと思います。
もちろん指導してくださる上級医の先生のコメントが一番大事ですが、それ以外のかゆいところはぜひ本書で学びましょう。
参考文献
またこの本には引用文献が載せてあり、世の中にはこれだけたくさんのスライドデザインの本があるんだな…と正直驚きました。
凝りだすときりがない、奥が深い分野なんでしょうね。
もっとスライドデザインについて勉強してみたい!という先生方のために、掲載されていた参考文献のリンクをいくつか貼っておきます。興味のある先生方はどうぞ。
まとめ
スライドデザインの入門としておすすめする『レジデントのためのスライドのポイント―伝えるためのプレゼンスキル』についてデビューしました。
これから学会発表が控えている先生方、特に若手の先生方にぜひ一読して頂きたい本です。
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