こんにちは!どらじです。
この記事では、専門医試験の問題にでるサイン問題の対策をしたい!という先生方に向けて画像所見のサインについて特集した雑誌をまとめていこうと思います。
また、既に専門医試験はパスしてるけど、日常臨床に役に立つサインの勉強をしたい!という先生にもぜひお役に立てれば幸いです。
1.そもそも専門医試験にサインの勉強って必要なの?
専門医試験では似たようなサインの問題が過去に出題されていることがよくあります。
なので、過去問で出題されているサインを『サイン名+実際の画像』のセットで覚えておけば得点源になると思われます。
特に、放射線科専門医試験(一次試験)は画像が呈示されず文章だけの出題なので、サイン系の問題が毎年2-3問程度出題されています。
よく出される問題形式としては以下のようなものがあります。
- 疾患とサインの組み合わせを5つ呈示し、合っている(誤っている)選択肢を選ばせる
- ある疾患でみられるサインのうち、合っている(誤っている)選択肢を選ばせる
例えば2023年度の一次試験であれば
- グロームス腫瘍:salt and pepper sign
- 胸部単純写真における新生児特有の縦隔気腫のサイン:spinnaker sign, angel wing sign
- 胸部単純写真で現れるサイン:spine sign, Luftsichel sign
などのサインが出題されています。
サイン系問題が頻出する一次試験については、個人的にはまず出題頻度が高い胸部単純写真のサインを確実におさえ、それ以外の領域で過去問に出題されているサインを勉強する流れがいいかなと思っています。
また、放射線診断専門医試験(二次試験)に関しては問題文に『~ sign』という文言が直接書かれることは少ないですが、サインが示す画像そのものが問題として呈示されるという可能性は十分にあると思います。
画像所見のサインについて特集した雑誌
ここからは画像所見のサインについて特集した雑誌を紹介していきたいと思います。
放射線科医必携 単純X線写真サイン集
専門医試験には単純写真のサイン(特に胸部)が出題される頻度が非常に高いです。
ネット上で調べることもできますが、解説がいまひとつ分かりづらかったり、英語であったりと納得できないこともあります。
この本では胸部単純写真はもちろん腹部・骨軟部・小児の単純写真も含む、相当な数の単純写真のサインが網羅されています。ぜひ試験勉強に活用しましょう。
なお、茶々。さんから頂いた、過去に出題された胸部領域のサイン問題のまとめもぜひ参考にしてください!
真っ先に覚えておきたい画像診断の「サイン」
専門医試験では単純写真に限らずCT・MRIのサインも過去に出題されています。
この特集号では単純写真だけでなくCT・MRIにおける画像所見のサインもカバーされているため、単純写真のサインのみに特化した上記の特集号とは住み分けがされています。
こちらもぜひ活用してみてください。
サインから読み解く婦人科画像診断
自分が参加していた回のレジデントセミナーで、講師の先生から
『サインの問題は作りやすいので、ぜひ対策しておきましょう』といって紹介された本になります。
もちろん婦人科の画像診断についてはKEYBOOKを中心に勉強して頂ければ良いと思いますが、項目によってはサインの名前だけ記載されていて画像がない、、、、
なんてこともありますので、それを補完するような使い方で活用するのが良いと思います。
まとめ
今回の記事では画像所見のサインについて特集した雑誌をまとめました。
画像所見のサインは専門医試験(特に放射線科専門医試験)に頻出ですので、胸部単純写真のサインを中心に勉強しましょう。
紹介した雑誌がお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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