【体験記】European Congress of Radiology(ECR)について【まとめ】

学会

European Congress of Radiology(ECR)とは?

European Congress of Radiology(ECR、欧州放射線学会)とはヨーロッパを中心とした放射線科医・放射線技師のための学術会議です。伝統ある学会であるEuropean Society of Radiology(ESR)が主催しています。

ECRは毎年3月頃にオーストリアのウィーンで開催され、毎年3万人近くが集まる、RSNA(北米放射線学会)に次ぐ規模の国際学会です。

開催会場は?

会場はウィーン中心部からドナウ川を隔てたウィーン国際センター(Vienna International Centre:VIC)で開催されます。

VICには国連事務所やIAEA、UNHCRなどの事務所も入っています。

会場の規模としては、講演会場・機器展示会場を含め、日本医学放射線学会の総会と同じくらいの印象でした。

演題・発表は?

全身の各領域の教育講演や、最先端の研究演題をはじめ、多彩なシンポジウムやトークセッションが開催されます。

司会・演者はヨーロッパ圏の先生方が多いですが、中国人や韓国人などアジアからもある程度の演題が発表されています。

もちろん演者は英語で発表、司会や質問も全て英語です。色んな国の人が色んな訛りの英語を喋るので、正確に聞き取るにはかなりのリスニング力が必要になります。

もし聞き取れなかったとしても、スライドをみればある程度理解はできますが、これを機に英語をトレーニングしてみてもいいかもしれません。

医療機器展示は?

講演や発表が行われる建物の向かいの建物では、医療機器が多数展示されています。

それぞれのメーカーが最先端の機器を展示しており、未来の世界を見ているようで非常に興味深いです。

コーヒーを提供してくれるブースもありますし、時々日本人スタッフもいるので、声を掛けてみるといいかもしれません。

参加方法は?

ECRのホームページから参加登録ができます。

Registration

会員登録が必要ですが、ヨーロッパ外の会員はCorresponding memberとなり、年会費は無料です。

参加費は650€(付加価値税を含めて780€)であり、100000円前後になります(高い)。

ホテルはどこがおすすめ?

宿泊はUバーンという地下鉄の、U1線(Oberlaa-Leopoldau)に沿ったホテルを取るのがオススメです。

特にPraterstern駅は周りにお店もありますし、過ごしやすいと思います。

会場に向かうときは、U1線のLeopoldau行きに乗り、Kaisermühlen VIC駅で降ります。

ちなみに、自分が宿泊した近くのPraterstern駅にはスーパーマーケットがあり、比較的安くご飯やお土産を調達することができます。

Billa - Vienna, 9

服装は?

開催初日は比較的フォーマルな服装の参加者が多かったですが、日程が進むにつれて徐々にカジュアルな格好が増えてきます。

自分が参加した時は長袖1枚に軽い上着を羽織れば十分でしたが、季節や会議会場の温度に応じて服装を調整できるとよいと思います。出発前にウィーンの気候を確認しておきましょう。

また一般的に海外旅行でリュックは危険と言われがちですが、学会場とホテルの往復のみに限れば防犯上のリスクもそれほど高くないと思います(リュックの先生は沢山いらっしゃいました)。PCやタブレット、資料の持ち運びに便利ですし、必要であれば利用しましょう。

ただし、観光に行く際にはボディーバッグやショルダーバッグの使用を検討しましょう。

まとめ

ヨーロッパ最大の放射線医学学会であるECRについて紹介しました。参加される方の役に少しでも立てば幸いです。

もう少しここが知りたい!ということがありましたら、コメントの方によろしくお願いいたします。

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